2003年3月31日月曜日

『ユートピアの期限』刊行

2000年度総合講座の成果を収めた論集『ユートピアの期限』が慶應義塾大学出版会より刊行されました。


ユートピアの期限
:坂上貴之・巽孝之・宮坂敬造・坂本光
判型:A5
頁数:420
出版慶應義塾大学出版会
刊行:2002/07
定価:3570円(本体3400円+税)
慶應義塾大学出版会による本書詳細

「期限」は更新されるのか?
近代精神の形成を支えてきたユートピア思想。今まで顧みられてこなかったその「有効期限」を見据えつつ、閉塞の時代を突破する!

【目次】
はじめに
第一部 想像力とユートピア
1:ユートピア3000(小松左京)
2:曲線を描く夢--ウィリアム・モリスのユートピア(横山千晶)
3:フェミニスト・ユートピア(小谷真理)
4:アメリカ文学とユートピア(巽孝之)
5:時間の架け橋—現代の<未開/始原主義>とユートピア境域成立の風景(宮坂敬造)
6:ユートピアとしての記号学理論(ポール・ブイサック)
第二部 変革力とユートピア
7:賞味期限切れのユートピアにご注意!—政治思想の観点から(萩原能久)
8:ナチズムを培養したドイツ・ユートピア小説(識名章喜)
9:ニューヨーク万博あるいあアメリカのイデオロギーとユートピア(三浦展)
10:白人でもなく、黒人でもなく—キューバ国民像と「人権」(工藤多香子)
11:ジャーナリズムから見たユートピア(杉本宏)
12:『理想郷』(畑中純)
第三部 治癒力とユートピア
13:中国古代の理想郷—「桃花源記」の世界(八木章好)
14:怪獣を買ってユートピアへ行こう(神谷遼一)
15:5分31秒のユートピア(みとせのりこ)
16:ユートピアと怪物—ありえない場所とありえないモノ(坂本光)
17:悪くはない出発—行動分析学的ユートピア(坂上貴之)     
*表紙(ヴィヴィアン佐藤)