2019年4月6日土曜日

2019年度 「アナログ・アナクロ・アナロジー I・II」

曜日・時限: 火 2

単位: 2(半期)
 
キャンパス:  三田

担当教員: 宇沢 美子 / 岡原 正幸 / 粂川 麻里生 / 巽 孝之 / 川畑 秀明 / 佐川 徹 / 加藤 有佳織

設置課程・学部:  学士 / 文学部

テキスト・参考書: ウェブサイトで指示する。

概要
文学部の専攻をまたぎつつ、総合的な知の動員によって、一つのテーマの多様な側面や多次元性、あるいはアプローチの多種多彩さを受講者に提供する総合講座として、1994年以来設置されてきたものであり、文学部が提供する学問の面白さを存分に表現し、またアカデミズムとは異なる現場の知を提供するものとして、このシリーズは四半世紀におよぶ歴史をもち、もはや文学部総合講座の古典ともいえよう。この歴史と伝統を継承するのが、本総合講座である。

 標記のテーマは、アナログ:「デジタルではない」「時代遅れ」「ハイテクではない」、アナクロ:「反時代的」「非時代的」「時代遅れ」、アナロジー:「類推」「類比」「類似」「左記3つによる認識」などを意味し、人文社会科学の新たな道を模索する。
 現代人の生活や知的活動にとって、「デジタル」の技術や思考法による影響は非常に大きい。コンピューターをはじめとして、「○か×」「1か0」という切り方で分析したり思考(演算)していくことによって、極めて強力な文明生活の方法が確立された。しかし、「デジタル」は人間にとって可能な思考法の全てではない。「デジタル」は主語と述語の関係が「○か×」かで区別されていく世界であって、「なんとなく」「こんな感じ」で進めていく話はできない。「メタファー」による話もできない。すなわち、「類似」や「類推」にもとづいて行っていく知的営為は不可能なのである。しかし、むしろこの「デジタル思考」からこぼれ落ちるものこそ、人間あるいは生命にとってより根本的な「思考」である。本講座では、そういったものを「アナログ」「アナクロ」「アナロジー」の3語によって象徴し、「コンピューターにできない世界(あるいは逆に、コンピューターによるシミュレーションによってのみ把握可能な世界)」「現代文明の原理のさらに奥底にある世界」「“なんとなく” の類推や模倣によって学びが深まる世界」で仕事をしている方々を講師に招くことで、文学部にふさわしい学びを実現したいと考える。講師の専門ジャンルとしては、人類学、教育学、気象学、医学・生理学、自然観察、伝統芸能、芸術、スポーツ、調理、地域コミュニティーなどを想定している。
(2019年度 講義要綱 より)


【講義日程】
別記事参照