2011年9月1日木曜日

『リスクの誘惑』刊行

2002年度総合講座の成果を収めた論集『リスクの誘惑』が慶應義塾大学出版会より刊行されました。


リスクの誘惑
:宮坂敬造/岡田光弘/坂上貴之/坂本光/巽孝之
判型:A5
頁数:324
出版慶應義塾大学出版会
刊行:2011/09
定価:3360円(本体3200円+税)
慶應義塾大学出版会による本書詳細

【目次】
はしがき――『日本沈没』以降の「リスクの誘惑」案内
第一部 「リスクの誘惑」案内
1:高度情報化社会の揺らぎとリスクの変質、自己の変質をめぐる人類学的考察――先端
  技術先導情報化社会のリスクの変移と偶然性に寄り添う感性の探究(宮坂敬造)
2:小松左京、リスクとその誘惑を語る――文学からSFへ、SF以後へ(聞き手:宮坂敬
  造・巽孝之)
第二部 戦争、リスク、人間
3:カタストロフィリア(巽孝之)
4:UNKNOWNの誘惑―情報を基本とした「軍事における革命」と非対称戦(江畑謙介)
5:一/六〇秒の永遠 向山貴彦
第三部 賭博と人生
6:座談会 リスクと どうつきあうか(つかこうへい、山野浩一、坂上貴之/司会:坂本
  光)
7:リスクの認識、ギャンブルの試行(山野浩一)
第四部 リスクと行動、世界観
8:「サイコロを振る神」の下で(広田すみれ)
9:犯罪者処遇とリスク(西瀬戸伸子)
10:危険の誘惑(坂上貴之)
11:東洋と西洋におけるリスクの概念(ウィリアム・O・ビーマン)
第五部 時代とリスク――ヨーロッパの中世と近代の文学的検討から
12:グーテンベルク聖書を取り巻くリスク(高宮利行)
13:触れるセクシャリティとリスクの誘惑――『ドラキュラ』とイギリス一九世紀末(武
  藤浩史)
第六部 リスクと美の世界
14:アウトサイダー・アートの境域──インサイド・アウトとアウトサイド・インの芸術学
  (前田富士男)
あとがき(坂上貴之)
執筆者紹介